その昔、真珠の価値が高く、
日本では普及出来なかった時代
日本で養殖された最高級の真珠は
ヨーロッパの上流階級の間で、
最上のジュエリーとして人気を博しておりました。
神戸の港は、真珠の養殖が盛んな三重や四国・九州の港と違い
そういった養殖地の中間地点ということで
日本の真珠を世界へ発信する貿易港として知られております。
また、現在でも、単に流通の起点としてだけではなく
真珠が装飾品となるための大事な工程(選別・加工)を行う街
として世界の6割ほどを占めており
〚パールシティKOBE〛と呼ばれる街となりました。
湖や川など、淡水に生息する貝によって産み出される真珠。
主に中国・東南アジア産のものが多く、
日本でもわずかに琵琶湖や霞ヶ浦で養殖されている。
養殖技術の向上により、
アコヤ真珠に劣らない高品質なものや、
核を入れることにより10ミリ以上の大珠の算出も可能に。
また、カラーはピンク系・ブルー系、
形状もボタンやバロックなど、
様々な種類が採れるのも魅力のひとつ。
主に日本近海に生息するあこや貝から採れる、
日本で一般に知られている代表的な真珠の種類。
母貝自身が小ぶりのため、
2ミリ~9ミリ程度の大きさが主流。
養殖期間は1~2年。
巻き・テリ・キズ・形・色などによって
品質を定められ、高品質なものは〚花珠〛と呼ばれる。
(各鑑別機関により、判定基準は異なる。)
9ミリ以上の真珠も価値が高いが、
近年では4ミリ以下のベビーパールも
希少価値の高いものとして見直されている。
オーストラリア、インドネシアを中心に
気候の温暖な海で産み出される南洋白蝶真珠。
母貝がとても大きく、養殖期間も2年以上と長い為、
9ミリ以上の巻きの厚い大粒の珠が採れるのが特徴。
カラーも多様で、あこや真珠の様なシルバー系や
インドネシア・ミャンマーなどで採れる
ゴールド系のカラーも人気。
真珠層の分泌量が多く成長が速い為、
形も楕円やドロップなどのバロック形が多く
真円に近くなるほど価値も上がる。
白蝶貝と同じく大きな貝で、生産は主にタヒチなどの
南太平洋の島国で行われている。
カラーの多様性が特徴で、
特に〚ピーコックグリーン〛と呼ばれる
黒系の中に孔雀の羽のような虹色に光るグリーンがみえるものが
最上級の色と評価されている。
真珠を作る際にも活発に活動を行うので、
サークルなどバロック形が多く個性的な一点ものになるのが魅力。